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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
鏡の前に立ったのと、まったくおなじです。
ノロちゃんも、もうひとりのノロちゃんの前に、立っていました。
「きみ、いったい、だれなの? ぼく、ふたごの兄弟なんて、ないんだがなあ。きみとぼくと、まるで、ふたごみたいだねえ。」
はいってきたほうのノロちゃんが、たまげたような顔をして、そんなことを、つぶやきました。すると、怪人は、また、笑いだして、
「ウフフフ……、びっくりしたかい? こんなに、よくにた子どもを、ふたりも、さがしだすのは、よういなことじゃなかったよ。どちらかが、にせものなんだ。え、小林君、きみは、いったい、どちらがほんもので、どちらが、にせものだとおもうね。」
と、いたずらっぽく、たずねるのでした。
「わかった! いままで、ぼくと、いっしょにいた、このふたりは、にせものです。それが、きみの魔法の種だったのだ。」
小林君が、ほおをまっかにして叫びました。魔法博士のトリックが、わかってきたように、思ったのです。
「ウフフフ……、さすがは、明智探偵の弟子だ。きみは、頭のはたらきが、すばやいね。わしは、数十人の部下に、東京じゅうを歩きまわらせて、このふたりをさがしだした。