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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
魔法博士ほどの悪者になると、いつでも、敵をとりこにしてとじこめておく、こんな牢屋を、ちゃんと用意しておくのでしょう。しかし、いまは、どの牢屋も空っぽで、だれもはいっておりません。
黒覆面のひとりが、ポケットから、大きなかぎをとりだして、鉄ごうしについている、小さなひらき戸を、ガチャンと、ひらきました。
「さあ、先生、この中へはいって、おとなしくしているんだ。食事だけは、はこんでやるからな。」
そして、四人がかりで、シャツ一枚の明智を岩の牢屋の中におしこめ、戸をしめて、カチンと、かぎをかけてしまいました。
「さて、こんどは、三人のチンピラどもだ。なにも知らないで、じぶんたちの部屋で寝ているだろう。あいつたちを、ここへ、しょっぴいてきて、となりの牢屋へ、ぶちこんでやるんだ。」
かぎをもっている黒覆面が、そんなことをどなって、さきにたつと、あとの三人も、そのうしろから、ついていきました。
しばらくすると、小林少年と井上少年とノロちゃんが、四人の黒覆面にかこまれて、牢屋の前まで、つれてこられました。少年たちは、寝まきではなく、ひるまの洋服をきせられているのでした。