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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
あれだよ。たしかに、あれだよ。」
園井少年は、いきをはずませて、いいきるのでした。
「よしっ、それじゃあ、ぼく、先生に電話をかけてくるからね。きみは、知らん顔しているんだよ。ほかの団員にも、いっちゃいけない。さわぎたてて、あいてに気づかれると、まずいからね。いいかい、すぐ帰ってくるからね。」
小林団長は、そういいのこして、そっとせきを立ち、便所へでもいくような顔をして、テントの外へ、かけ出しました。そして、近くのタバコやの電話をかりて、明智先生に、ことのしだいを知らせたのです。
十人の女王さまのショーは、二十分あまりもつづきましたが、ありとあらゆる馬の曲のりを見せたあとで、女王さまたちが、がくや口へはいってしまうと、つぎは空中サーカスの番組でした。大テントのてんじょうのいくつかのぶらんこがおろされ、砂場の上には大きな救命網が、はりわたされました。
小林少年は、とっくに見物せきにもどっていましたが、空中サーカスの用意がすすめられているときに、テントの入口に、明智探偵のすがたが、チラッと見えました。
小林君は、すぐそれに気づいて、いそいでそこへいきました。