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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
)小型の手帳、万年筆型の懐中電灯などです。
少年たちは、その万年筆型の懐中電灯をとりだして、スイッチをおしました。すると、小林団長のをあわせて、十個の豆電灯が、ほしのように光って、そのへんがパッと明るくなったのです。
そのとき、ひとりの少年が、前にでて、小林団長に、よびかけました。
「団長、いくら懐中電灯があっても、あの広い、まっ暗な森の中を、さがすのは、むずかしいと思います。こんやは見はりのものだけのこしておいて、あすの朝、捜索したほうがいいと思います。」
いかにも、もっともなことばでした。広い森の中を、二十人の少年で、さがすのは、むりなはなしです。すると、小林団長がそれに答えました。
「そう思うのは、もっともだが、この捜索は夜のほうがいいんだよ。それには、わけがあるんだ。ぼくは明智先生から、あることを、おそわっているんだよ。だいじょうぶだから、ぼくの命令のとおりに、やってくれたまえ。」
そういわれると、だれも、異議をとなえるものはありません。そこで、小林少年は、つぎのように、さしずをしました。
「みんな懐中電灯を消して、ぼくについてくるんだよ。どんなことがおこっても、ぼくがつけろというまでは、懐中電灯をつけてはいけない。