輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

線上閱讀福沢 諭吉《福翁自伝(ふくおうじでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 209,912 字 · 402 頁

青空文庫

凡そ半時間ばかりも無言で考えた所で、チャント分った。一体是れは斯う云う意味であるが如何だ、物事は分て見ると造作のないものだと云て、主客共に喜びました。何でもその一節は光線と視力との関係を論じ、蝋燭を二本点けてその灯光をどうかすると影法師が如何とかなると云う随分六かしい処で、島村の飜訳した生理発蒙と云う訳書中にある筈です。この一事で私も窃に安心して、先ず是れならば江戸の学者も左まで恐れることはないと思うたことがある。

それから又原書の不審な処を諸先輩に質問して窃にその力量を試したこともある。大阪に居る中に毎度人の読損うた処か人の読損いそうな処を選出して、そうして其れを私は分らない顔して不審を聞きに行くと、毎度の事で、学者先生と称して居る人が読損うて居るから、此方は却て満足だ。実は欺て人を試験するようなもので、徳義上に於て相済まぬ罪なれども、壮年血気の熱心、自から禁ずることが出来ない。畢竟私が大阪に居る間は同窓生と共に江戸の学者を見下だして取るに足らないものだと斯う思うて居ながらも、只ソレを空に信じて宜い気になって居ては大間違が起るから、大抵江戸の学者の力量を試さなければならぬと思て、悪いこととは知りながら試験を遣て見たのです。