輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

線上閱讀福沢 諭吉《福翁自伝(ふくおうじでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 209,912 字 · 402 頁

青空文庫

敷物に驚く

様々の接待饗応。ソレカラ桑港の近傍に、メールアイランドと云う処に海軍港附属の官舎を咸臨丸一行の止宿所に貸して呉れ、船は航海中なか/\損所が出来たからとて、船渠に入れて修覆をして呉れる。逗留中は勿論彼方で賄も何もそっくり為て呉れる筈であるが、水夫を始め日本人が洋食に慣れない、矢張り日本の飯でなければ喰えないと云うので、自分賄と云う訳けにした所が、亜米利加の人は兼て日本人の魚類を好むと云うことを能く知て居るので、毎日々々魚を持て来て呉れたり、或は日本人は風呂に這入ることが好きだと云うので、毎日風呂を立てゝ呉れると云うような訳け。所でメールアイランドと云う処は町でないものですから、折節今日は桑港に来いと云て誘う。夫れから船に乗て行くと、ホテルに案内して饗応すると云うような事が毎度ある。

敷物に驚く所が此方は一切万事不慣れで、例えば馬車を見ても始めてだから実に驚いた。其処に車があって馬が付て居れば乗物だと云うことは分りそうなものだが、一見したばかりでは一寸と考が付かぬ。所で戸を開けて這入ると馬が駈出す。成程是れは馬の挽く車だと始めて発明するような訳け。何れも日本人は大小を挟して穿物は麻裏草履を穿て居る。