Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんせい

新生

島崎 藤村

Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme

Aozora Bunko

ある町はずれまで行くと、そこには繩飛びの仲間入を勧める小娘が集っていた。ポン・ナフという石橋の畔まで歩いて行って見ると、そこには彼の側へ来て握手を求める男の児が居た。

「ムッシュウ」

と呼んでよくその児は走り寄って来た。その児は彼が外出する度に立寄っては腰掛ける橋畔の小さな珈琲店の一人子息であった。

ヴィエンヌ河はその石橋の下を流れていた。休息の時を送ろうとして岸本は水辺まで下りて行った。岸に並んで洗濯する婦女の風俗などを見ても、田舎にある都会の町はずれとは思われないほど鄙びたところであった。石の上で打つ砧の音も静かな水に響けて来た。しばらく岸本は戦争を外に砧の音を聞いていた。その時、つと見知らぬ少年が彼の側へ来て声を掛けた。

「異人さん、すこし日本の方のことを聞かせて下さい」

見ると小学校の上の組の生徒か、あるいはこの町にある簡易な商業学校の下の組の生徒かと思われるほどの年頃の少年だ。

「仏蘭西と日本と何方が奇麗でしょう。日本の方が仏蘭西よりはもっと奇麗でしょうか」

この少年の問は岸本を困らせた。

「そんなことが君、比べられるもんですか」と岸本が言った。