Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんせい
新生
島崎 藤村
Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme
百三十六
十年一日のようにある事業家を助けて三つ組の銀盃と金子とを贈られたという民助は、台湾の方で事務でも運ぶように節子の話を運んだ。
「そんなら俺はこれから谷中へ行って来る。二三日内に復たやって来る」
と兄は言って、義雄の手紙を懐にして起ち上った。
百三十六
新規な住居の方へ岸本が引移ろうとする前の日の午後に、復た民助が訪ねて来た。
「いよいよ引越しだね」
と民助は弟の部屋を見廻しながら言った。
「今度の引越はこの通り簡単です。まあお話しなすって下さい」
こう岸本も答えて、何もかも動きかけて来た中で、兄が齎した報告を受けようとした。
「あれから谷中でよく話して見た。義雄が言うには、『どうして捨吉はああいう懺悔を断りなしに発表した、何故その前に俺に相談しないか』という話があった。義雄に相談すれば、止められるにきまってるから――貴様が断りなしに決行したのは、そりゃ解ってる」
民助は万事呑込顔に言って見せて、やがて弟の顔を眺めながら言葉を継いだ。
「そこでだ。俺の考えと義雄の考えとは少し違う。俺の考えでは、貴様が心の中で節ちゃんのことを思ってる分には、幾ら思っていても関わんと。