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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろきちこうし

治郎吉格子 名作短編集(一)

吉川 英治

Lesen Sie 治郎吉格子 名作短編集(一) (じろきちこうし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.609 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

鼓師の桜間へ、使いを出すやら、清麿が自身で、万八へ、問いあわせに行くやら、三日ほど、ごたついていたが、その果てに、なんの理由もいわず、百は、破門された――師匠は、口に出さないが、疑われたのである。百は感じたが、十八だ、生意気ざかりだ、反抗もある。

(馬鹿にしてやがる。下手でも、田無の安重の子だい。弟子を、盗ッ人あつかいにする師匠の家なんぞには、こっちで、いてやるものか)

と、帰って来た。

だが、すぐ後悔したことは諸国の刀鍛冶ぜんたいへ、破門廻状がまわった事で、もうそうなると刀鍛冶では、飯がくえない。他へ弟子につくことも、勝手に刀を鍛つこともできないのが掟だ。

(なぜ、あの時に、立派にいい開きを)

と、年のたつにつれて、悔いはふかく、なんとか腕をみがいて、それを詫びに――と思いながら、ついに修業ばかりの六、七年は、草ぶかい野鍛冶の土間に、馬沓や鍬をたたいて、すぎてしまった百だった。

――湯から上がると、おしげは、

「ぬしの好きな、山芋を摺っておいたぞよ」

と、鳥眼の不自由さを、膝あるきに、膳や飯びつを、さぐって出した。

あわてて着物をかえながら、百は、