Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じろきちこうし
治郎吉格子 名作短編集(一)
吉川 英治
Lesen Sie 治郎吉格子 名作短編集(一) (じろきちこうし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.609 Zeichen · 362 Bildschirme
若い煙火師はすべて革だすき、長わき差、指揮役の老人や審判者や土地の代官などは、すべて陣羽織に小具足という身ごしらえであらわれる。
指揮役の命に従わない煙火師は、そこでなら、斬られても仕方がないということになっていた。それ程に、厳粛なものであり、また、それほどに熱中した。
だいぶ余談にわたったが、そんなわけで、戸狩の連中は、
「三河万歳め。戸狩の尺玉をぶッ放されて、腰を抜かすな」
と、いう意気込み。
長崎から買い入れた西洋薬品や硝石やその他の材料は、藩の手で供給され、五名のお狼火方も冬から詰めきりで助力しているわけだった。
で――彼らは、月三回、兵助の屋敷に集合して、作戦や、研究や、用意おさおさ怠りない有様だったが、また仕事の息抜きになって、一つの慰安でもあった。
夕刻からぞろぞろとつながって兵助の屋敷へ来ると、彼らは、里親の所へでも来たように、勝手に風呂へはいったり、台所を手伝ったり、座敷をこしらえたりして、さて、それからお客様になって、奥の広間へ年順にずらりと畏るのである。
上席には、応援役、兼目付として藩から来ている五名の侍。
その脇の書院窓の所に、ちょこなんと、主人の兵助。