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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

こういったなら、和学者のお叱りを受けて、こういう訓がある、ああいう訓があるという反証が出るかも知れぬが、それにしても、これほどな大和民族の特長が、普通一般に漢音で流通していることは情ない。

恩の漢音はすこぶる発音に便利で、耳障りもよいから、ながたらしい大和言葉の代りに通用するにいたったかも知れないが、実際我々がこんにち外国の言葉を用うるは簡単であるからとて用いる。単語は何か新しい思想を含んだものであって、普通にある言葉をわざわざ西洋語を借りて言い表わすことは、よしあっても稀である。

マッチという詞は今どんな田舎でも用いている。しかるに僕の子供のときは早附木といったものだ。今はそんなことをいうものはほとんどない。早附木というよりもマッチというほうが簡単だからでもあろう。さらばとて単に簡単だという理由で、従来用い来たった詞なら早附木をマッチと替えることはない。従来は附木だけはあったが「早」なる形容詞を冠せて通用させようとしても通用しなかった。「ランプ」を行燈とも手燭とも翻訳しない。ペンのごときは僕らが始めて洋学を修めるころには筆または金の筆と訳したものだ。