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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

身体より来る気弱の原因

ことならますます能く見、その危険をも見透してなお臆しないところにまで到達するが主意である。盲者になって豪胆らしく振舞うはもとよりその主意に反する。

身体より来る気弱の原因

気の弱いことを矯むるには、その弱い理由を考え、その理由からこれに処する方法を案出せねばならぬ。しかしてその第一の理由は身体にありと思う。しかし身体が大きく強健であるとも、必ずしもその人が強いとは限らぬ。大男にしてすこぶる健全なもので、人の前に出ると、声が顫え、碌々物を言えぬものもある。吹けば飛ぶような華奢な姿したものでも、さらに物に動ぜぬものもある。ゆえにひろく身体といわないで、狭く神経質の人はとかく気弱勝ちであるといわれると思う。これが前にもいった怜悧なことと気弱なこととが結びつく理由であろう。

神経過敏にして周囲の事物に感じやすい人は、人の顔色など最も早く見分け、人のいうことの表裏をも察知する。かく神経作用の鋭いものは、すなわち怜悧なるものは、目先きがよく利くため、とかく人負けするように思われる。この事も一見矛盾の感なきにしもあらぬ。すなわちそれほど物の分かるものなれば、何物も怖るるに足らぬではないかというものもあろう。