Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

余のために轎を担いだ壮丁の好意

これが一番不愉快に感ずることである。

余のために轎を担いだ壮丁の好意

中国式の轎は不潔ではあるが、読書することもできれば、眠ることもできて、僕には最も都合よいが、轎夫のがやがや騒ぐために大いに楽しみの程度を低められる。ことに天気が不良の場合に、轎夫が絶対に働かないで、途中に轎を置き去りすることがある。これは独り台湾においてのみならず、朝鮮にもあると聞くが、その不快と心細さといったらない。

しかるに数年前、僕は台湾旅行の際同じ場合に逢って、行くにも帰るにも動きのつかなかったことがある。警官に依頼し轎夫の雇入を命令的に誘導的に周旋してもらったが、しばしは一人の応ずるものもなく、雨曝しになって進退谷まった。この時、村の青年が三、四人、みずから進み出て、

「私どもが担ぎましょう。もっとも轎夫としては御免ですが、壮丁としてなら参りましょう」

といった。というは、轎夫として担げば、相当の賃銭を受ける一つの商売である。しかし壮丁として行くのは公利公益のために力を尽すのである。職業として轎を担うのでなく、また賃銭を要求するためでもない。したがって仮りに賃銭を払われてもこれを受くるをいさぎよしとせぬ。