Japanische Klassiker mit Furigana
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme
感情濫用の弊を撓める必要
自分が病気であったとか、あるいは親戚に不幸があったとか、子供が怪我をしたとか、出産したとか、取引にまったく関係なき一家のことをもって、申し訳に供しようとする。
借財の返済も同じことである。もっとも借財が、一家の生計のために借りた金であれば、一家の都合によって返済の能不能も定まることであるから、感情的の理由も通る場合もあまたあろうが、借財が事業のために負ったものならば、一身上あるいは一家上の都合は言うべきものではないと思う。かく入るるべからざるところに、感情を入れるから、人の交際が面白くなくなってしまう。せっかくの親しい友達のあいだが破れることなどもよく目撃することである。
感情濫用の弊を撓める必要
普通にいう癪に触るとか、虫が好かないとか、はなはだ漠とした言葉をもって、われわれの感情的の作用をいいあらわしているが、この癪、この虫がわれわれ日常の生活をどれほど害しているのか、統計に積もると大したものであろう。
なにかの会合に出席しても、この虫がいなかったならば、有益にかつ愉快に過ごしうるだろう。合理的の事故なくして不愉快に思ったり、途中歩いてもなんの理由なく、見ること聞くことが気に触ったり、家へ帰ってきてもまた同じく一生世を面白くなく渡るのは、とかく詰まらぬことに感情の作用をたくましくするにあることを思えば