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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

一時の感情か否かを判断する道

すなわち彼の先代の関係だとか、あるいは彼の北国における境遇とかいろいろさまざまの勢力が知らずしらず彼をある方面に向かわしめていたのを、この冬の一夜の出来事がいよいよ自覚的にこれを決定せしめたものである。

一時の感情か否かを判断する道

以上例示したるごとく生涯を一貫する職業選定の決心は、能力の多少、位地の上下を論ぜず、一時の些細なることのために定められる場合は決して少なくないから、前述の一時の感情に迷わさるるなというに対し、この感情は果たして一時的なりや否やという問題を、自ら提供しておのれに省み、しかも冷静に自己の真意を分析するを要する。

すなわち約言すれば熱情を冷静に考えよということになる。なにゆえにおのれはこのことにつき、かく熱するかを篤と攻究したいのである。凝っては思案に能わずと、古人も教えている。凝るとは熱するの謂である。ものを思い込むと他を顧みる余地も余裕もない、ゆえにとかく過ちを生じやすいのである。もっとも実際にことにあたるときは他を顧みず猛進せねばならぬが、ことにあたるか否かを考うるあいだは凝ることは禁物である。しかるに青年の一大特長はものに熱するにある。