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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

日本人が英語を操るのであれば、定めしブロークンな英語であろう。演説の良否よりも、内容が半分も解れば、それで足るくらいに思うであろう。また恐らくは傍聴の半数以上は聴くよりも日本人を見に来たのであろう。僕の演説を充分に解することはその期待せぬところであろう。もし彼らが僕の演説を半ばなりとも了解し得たならば彼の人は感心によく英語を話したと思ってくれるだろう。発音の訛りや、文法の誤謬などはかえって愛嬌の種子になるくらいのものだ。なるほどこの演説は自分にとっては責任が重い。しかし聴衆にして心あらば、任の重きに対して同情してくれるだろう。ゆえに演説中に誤りを笑うものがあるとも、その笑いは冷笑でない。また出来損ねたからとて、あながち国名を汚すことともなるまい。ブロークンながらも怯めず臆せず元気よくやるがよい」と。

かく自分勝手の理屈を考えて、覚悟をしたら、今までの顫いがとまった。わずかに五、六分間であったが、その間に頭脳の考えは二回変った。しかしていよいよ起った時には平然として何のこともなく、草稿にない戯談なども臨時に入し、幸いに案外の喝采をうけた。

怖気に処する二種の考え