Japanische Klassiker mit Furigana
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パンドラのはこ
パンドラの匣
Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme
兄さんは、大丈夫、大丈夫と気軽に言うが、兄さんは自分で楽に入学できたものだから、他のひとも楽に入れるものと思っているらしい。兄さんは、人間にハンデキャップを認めていないらしい。みんな御自身と同じ能力を持っているものと思い込んでいるらしいのだ。だから、僕にも時々、とても無理な事を平気で言いつける事がある。無意識に惨酷な事を、おっしゃいます。やっぱり、お坊ちゃんなのかも知れない。僕は、どうも一高は、にがてだ。たぶん落ちるだろう。落ちたら私立のR大学へでもはいるつもりだ。中学の五年に残る気はしない。もう一年、たぬきなどにからかわれるくらいなら、死んだほうがいい。R大学は、キリスト教の学校だから、聖書の事も深く勉強できてたのしいだろうと思う。あかるい学校のような気がする。
一日、二日はゼスチュア遊びをして、はじめは面白かったが、二日には、全然いやになって、鎌倉の圭ちゃんの発案で、兄さん、新宿のマメちゃん、僕と四人で「父帰る」の朗読をやった。やっぱり僕が、断然うまかった。兄さんの「父親」は、深刻すぎて、まずかった。三日には、高尾山へ、以上の四人で冬のハイキングを決行した。