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Japanische Klassiker mit Furigana

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パンドラのはこ

パンドラの匣

太宰 治

Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「からだは丈夫です。」僕は、図に乗って抗弁した。「いまは、ちょっと風邪気味なんですけど。」

「そうか。」その重厚な学生も、はじめて少し笑った。「ひょうきんな奴だ。蹴球部へも時々、遊びに来いよ。」

「ありがとう。」

やっとのがれる事が出来たが、あの、額の広い学生の人格には感心した。キャプテンかも知れない。R大の蹴球部のキャプテンは、去年は、たしか太田という人だったと記憶しているが、あの額の広い学生は、あるいは、あの有名なキャプテン太田なのかも知れない。太田でないにしても、とにかく、大学の運動部のキャプテンともなるほどの男は、どこか人間として立派なところがある。

きのうまでは、大学に全然絶望していたのだが、きょうは、漢文の講義と言い、あのキャプテンの態度と言い、ちょっと大学を見直した。

さて、それから、きょうは大変な事があったのだけれど、その大活躍のために、いまは、とても疲れて、くわしく書く事が出来ない。実に、痛快であった。明日、ゆっくり書こう。

四月二十七日。木曜日。

雨。一日、雨が降っている。朝は猛烈な雷。きのうは、あんまり活躍したので、けさになっても、疲れがぬけず、起きるのが辛かった。