Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
パンドラのはこ
パンドラの匣
Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme
新しく買ってもらったレインコートをはじめて着て、登校。きのうの、額の広い学生は、やっぱり、あの有名なキャプテン太田だという事がわかった。休み時間にクラスの連中が、噂しているのを聞いて知ったのである。キャプテン太田は、R大の誇りらしい。本科一年の時から、キャプテンになったらしい。なるほど、と感心する。モーゼという綽名らしい。これにも、なるほど、と感心する。
それから、きょうの聖書の講義で、感心した事なども書いて置きたいのだけれど、それはまた、後に書く機会もあろう。きょうは、とにかく、きのうの出来事を忘れぬうちに書いて置かなければならぬ。なにしろ、たいへんだったのだ。
きのう学校からの帰り道、ふと目黒のチョッピリ叔母さんのところへ寄って行こうかと思って、そう思ったら、どうしてもきょう行かなければいけないような気がして来て、午後からはお天気も悪くなって雨が降り出しそうだったのだが、ほとんど夢中で目黒まで行ってしまった。チョッピリ女史は在宅だった。姉さんもいた。姉さんは、ちょっと間の悪そうな顔をして、
「あら、坊やは少し痩せたわね、叔母さん?」
「あ、坊やは、よしてくれ。