Japanische Klassiker mit Furigana
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けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
Lesen Sie 剣の四君子・日本名婦伝 (けんのよんくんし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.635 Zeichen · 306 Bildschirme
十二
十内が着物に綻びを切らすと、さっそく針と糸を借りうけて、それを縫うことまでしていた。
むさし野の
雪間も見えつ故郷の
妹が垣根の草も萠ゆらん
二月三日付の手紙とこの歌が、十内の絶筆だった。同じ朝、四家に預けられていた義士ことごとく潔い切腹を果したのであった。
丹女は、百ヵ日頃まで、家に籠っていたが、やがて一切の家事をきれいに片づけ、六月初め京都の本圀寺へ行って食を断っていたが、その月十八日、高嶺の雪のいつか消えるように逝いた。
つまや子の待つらんものを
急がまし
何かこの世に
おもいおくべく
所持品とては、こう認めた一葉の短冊しかなかったとのことである。