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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

私はそれを云った覚えはありませんが、それがために警官にとらえられて、左の袖に血のついて居るのを怪しまれ、犯人嫌疑者としてこちらへ連れられて来たので御座います。

私が約束通り、停車場へ行かなかったので翌朝鬼頭さんは私たちの巣鴨の家へ私を捜しに戻って行かれ、其処で警官につかまったのだそうで御座います。私たちが応接室で面会したとき、二人はかねて妹のつかって居る手真似で話しあい、私は其の際、涙ながらに、もうとても助からぬから死んで下さいと申しました。かねて、二人は若し今回の秘密が発覚したら、情死をする約束をしたので御座います。然し、鬼頭さんは私の耳に口を当てて、生きられるだけは生きようと申しました。そのとき警官がはいって来られて、私たちは引離されてしまいました。

霧原庄三郎様。私はあなたがどうしてツノダのことを知られたかを存じませんが、あなたの口からあの言葉を言われたときに、私の心はすっかり顛倒してしまいました。あなたが最後の言葉を発せられる迄のあの二三分間の私の心は何と形容してよいでしょう。死ぬよりも苦しいとはあの事だろうと思います。鬼頭さんは私の自白をきいて居られたと見えて忽ち青酸を以て自殺されました。