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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

然し、法律に触れないでどうしたなら、その娘さんを救うことが出来ましょうか。そこで私たちは種々相談してその手段を考えましたが、もとより、良い方法のある筈はありません。

何はともあれ、先ず、彼と結婚する娘の身許を探らねばならぬと思い、種々探索の結果、件の男は××区のある旧家へ養子をするのだとわかりました。驚いたことには、あの時彼自身の口から三ヶ月後に結婚するといったに拘らず、三週間過ぎると結婚してしまいました。養子先は加藤という財産家で、さほど大きな邸宅ではありませんが、旧幕時代からあって、可なり広い庭園にかこまれて居ました。娘の名は友江といって十九歳の美人、養子となった彼の名は信之ですが、信之は元来、加藤家の財産を宛に養子をしたらしく、彼が「延すことの出来ぬ理由」といったのは、延せば他から養子を迎えるという虞れに過ぎぬようでした。そうしたさもしい心の持主である上に、身体までが病毒に汚されて居たのですから、加藤家こそいい迷惑です。況や無邪気な友江さんは尚更可哀相なものです。友江さんは文字通りの箱入娘で、世間のことは何一つ知らず、良人一人を後生大事と侍いて居るのでした。