Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんせい

新生

島崎 藤村

Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme

Aozora Bunko

「捨吉も帰って来たものですし、あれとも相談して何とか方法を講じます」

「なにしろ、節の手が悪くなってから、もうかれこれ三年にも成るで」と祖母さんが言った。

「一度医者には診せましたが」と義雄はそれを遮るようにして、「その医者の言うには、これは悪い病気に罹ったものだ、余程の専門家にでも掛けなければ治らない、それにしても、この手はなかなか長くかかる――そう言って節を帰してよこしました。もしまたあんな風で、到底お嫁にも行けないようなものなら、まあ一応は治療をさせて見ての上の話ですが――何処の家にだって片輪の一人ぐらいはよく出来るものです、そう思ってあきらめるんですね」

こういう兄の話は強く岸本の耳に徹えた。

旅にある日、節子を両親に託してから、岸本の心では、どうやら彼女を破滅から救い得たものと考えていた。節子に持上る縁談のことを聞く度に、一層彼は彼女の回復を確かめたように思っていた。旅から帰って来て見た。節子は弱々しい人であった。しかし彼女が廃人としてまで周囲の人達から見られるほど不具なものに成り行こうとは、どうしても岸本には考えられなかった。「片輪の一人ぐらい」