Japanische Klassiker mit Furigana
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しんせい
新生
島崎 藤村
Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme
高輪の家に集って子供の面倒を見てくれた人達、殊に久米は岸本の思い立ちを危んだが、結局彼の意見に賛成してくれるように成った。祖母さんは谷中へ、久米は彼女の家へ、女中はまた女中で思い思いに離れ行く時が近づいて見ると、家中のものは互に名残を惜むように成った。
五月の十五日過ぎには岸本は愛宕下の方の適当の下宿を見つけて来たほど事を運んだ。その時に成るまで、彼は下宿へ連れて行くということを二人の子供に言出しかねていた。学校の友達という友達で家庭から通っていないものは無い中にあって、泉太や繁が子供心に果して自分の言うことを聞き入れるだろうか、そう思っては幾度か躊躇した。
ある日、祖母さんも久米も一緒に集っている食卓の側で、岸本はその事を子供等に言出した。
「どうだね、父さんはお前達を寄宿舎へ連れて行こうと思うが。義雄伯父さんのところからは近いうちに祖母さんを返してよこしてくれと言って来てるし、どうしてもこの家は止さなけりゃ成らない。他には母さんが有るからああしてみんな家から学校へ通っているんだけれどお前達には母さんが無いだろう。そこで父さんは寄宿舎を思いついた。