Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんせい

新生

島崎 藤村

Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme

Aozora Bunko

父さんがお前達と一緒にその寄宿舎へ入るんだぜ。どうだね、父さんと一緒に行くかね」

「行くよ」と繁が言った。

「父さん」と泉太は弟の言葉を遮るようにして、「寄宿舎から学校へ行かれる?」

「それゃ行かれるとも」

「御飯もそこで食べさせてくれる?」と今度は繁が訊いた。

「食べさせるとも。そのための寄宿舎だ。そのかわり寄宿舎へ入ったら、お前達は父さんの食べる物を食べなくちゃいけない。あれが厭だ、これが厭だなんてことは、寄宿舎では言えない。出すものを食わなけりゃ成らない。それでもお前達は可いかね」

「ああ、可いとも」と泉太が事もなげに言った。

「寄宿舎には他に人も居るんだぜ。そこへ行って繁ちゃん見たいにあばれたら、それこそ大変だ。余程改良しなけりゃ。あんな大きな声を出して怒鳴ったり、障子を破いたりなんかしようものなら、一日でお断りを食う」

「寄宿舎へ行けば、僕だって改良するサ」

と繁が頭をかいた。

「オヤオヤ、もっと早く改良なされば可いのに」と言って、久米は笑った。

思いの外、泉太や繁が早く承知したので、岸本はやや心を安んじた。そればかりではない、変化を好む子供等は一日も早く父の言う寄宿舎を見たいと願うように成った。