Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんせい

新生

島崎 藤村

Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme

Aozora Bunko

それを岸本は考えて、情熱と真実とに生きようとするものの告白後の結果に、その酷たらしさに、胸の塞がる思いをした。

「早く旅にでも何でも出掛けるが可い」

と岸本は独りでよくそれを節子のために言って見た。

節子から来る手紙で、岸本は彼女がどういう日を送っているかをありありと眼に見るように想像することが出来た。鶉を飼うことに夢中になり花をつくることに夢中になっているというある人の噂が義雄兄と祖母さんの間に出て、「あの男もつまらないものに凝る男だ」と義雄兄が言出す、祖母さんはそれを受けて「それも楽みで好いわのい」と答えると、「それもそうだ、同じ凝るにも鶉や花に凝る奴は人が見ても楽めるが、男や女に凝る奴は処分にいかん」……こんな会話のはしにも当てこすりを言われて、それを聞かされているという節子を想像することが出来た。ある時は食事の後で宗教の話が出て、「宗教なんてものに碌なものは無い、そんなものを信じる奴は馬鹿ばかりだ、天理教だの日蓮宗だの耶蘇教だの皆きちがいのやることだ」と言い出したという義雄兄をも、それを聞いて余程何か言おうかとは思ったが我慢したという節子をも想像することが出来た。