Japanische Klassiker mit Furigana
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme
好き嫌いで人を判断する過誤
と嘆くにいたるであろう。
好き嫌いで人を判断する過誤
刺身の嫌いな者は医師よりいかに刺身の消化よきこと、滋養分の多きことを説かれても、何とかけちをつけて毒でもあるかのごとくけなす。これに反し酒の好きな者は医師がいかにその害を説くも、百薬の長なりと頑張って聴かぬものが多い。心の好き嫌いと物の善悪を混同する者は実際を見る明を失う。
「凝っては思案に及ばず」というが、なにか一つを好むと、その好きなものの長所のみが映って短所は目に入らぬ。この好き嫌いをもって物を判断する標準にすると、とかく曲直の分別ができなくなり、つまらぬことに争い、大きなことにも争いを起こす。はなはだしきは政治の問題についても有力なる某政治家は嫌いだと思えば、その人の政見がいかに正しくともこれを誤れるがごとくに批評し、たまたまこれを攻撃する理論が発見されなければ、説そのものは善きも、その説を来す動機がはなはだ卑しいとか何とかいって、説そのものをも卑むようになる。ある外人が日本人を評してかくのごとく感情に高い国民は憲法政治を実行し得るだろうかと疑ったことがある。
測る物体と測る標準とが違う
わが輩はつねにこう信ずる。