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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

と思う。その事実に違うというはおもに二つの原因より来る。一つは普通教育がまだまだ充分ならぬから、用うる言葉に精確を欠くためである。ゆえに角ばりたるものなればすべて四角という。これを聞いた外国人は真に四角なものかと思うと、なんぞはからん、三角とか六角とか八角なものがある。言う者はあえて嘘をいう考えはない。何角だかは考えないで、ただ角なるゆえに四角というのである。輪廓が円縁であればただちに円いと言い、屈曲さえあれば円いというも、その円というのは円形の意でない。しかるにこれを聞く外国人は、これを真円と解するゆえに円ならぬものを円と嘘をいうとする。

もう一つの原因は前述の主観的の要素が西洋人よりも日本人にはなはだ強い。すなわち感情が事実に混じやすい。ゆえに事実を冷静に客観的に述べないで、あるいは厭味を付加したりあるいは喜ぶ意を含ましめたりする。天気が曇れば曇ったというだけで事実を述ぶるに足るに、曇ってきやがったというような言葉を用うるために、曇るのを望ましく思う人でも、これを聞いて不愉快の感を起こす。

これに反して鄭重なものの言い方に、心にもないことを含ませることがたくさんある。