Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme
回顧反省
なんとならば月給とかその他の物質的形而下の事柄については不足を甘んずるのがむしろ理想ある人のすることである。ゆえに俸給が上がって喜ぶはよいが、それだけのために喜ぶのは感服できぬ。上がらなくとも喜んでいたい。否下がっても喜びたい。であるから、いわゆる立身したとて、たちまち、「吾は得たり、成功したり」と考えるのはまことに望ましからぬことである。これすなわち彼の「精神の井戸が水枯れした」のである、遼遠なるべき前途を放棄したのである。
彼の「青年の前途は遼遠なり」とは青年は理想に生きるという意味である。彼がたとえ若死をすればとてこの遠大なる理想を有するにおいては、これをもってただちに長命と呼ぶ、なんの不可か是れあらんやである。老人においてもまたしかりで、もし年齢において行きづまるも理想において行きづまらずんば、その老人の前途たるや等しく遼遠なりといわねばならぬ。その偉大なる希望において生くるの点よりはこれを青年であると呼んでよかろう。もし人、年をとりたくなかったならばよろしく大いに鵬大なる理想をいだくべきである。
回顧反省
世の賢人君子はいざ知らず、わが輩らのごとき凡人、あるいは凡人以下の者は、姑息かは知らんが、前途をして遼遠ならしむることを努め、われはたしてかかる大理想ありや否やを反省する必要があると思う。