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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

譏謗の大部分は介意の価なし

これを読む者が真面目に考えれば、とても読み流すことは出来ぬ。国のためにかかる人は一刀の下に刺し殺すべしとまで思うようなことが載せてあれば、三、四日もすると、そんなことも忘れ、翌月になると、同じ新聞雑誌がこの同じ人を恐ろしく褒め立てることがある。いわゆる輿論なるものは実に軽薄なものである。また我々の友人中にも甲が乙の噂をして、はなはだ怪しからぬ奴だと罵る。その語るところを聞くと、その間の関係が、絶交してもたらぬように思われるが、翌日甲乙が互いに話し合うところを見ると、前夜用いた罵詈の言は、いずれにあったかを解するに苦しむことがある。誰しもまた必ずかかることを経験したであろう。

譏謗の大部分は介意の価なし

しかるに少し気の小さな人が、自分のことを噂され、あるいは新聞雑誌に悪く掲げらるれば、再び起つ能わざる窮地に陥るごとく歎く。かくのごとき時には、少しく度胸を大きく持ち、今日あって明日なき言の葉の、一風吹けば散り果てるものだと思うと、悪口もさほど不愉快に感ぜぬのみならず、かえって為に一種のおかし味を感ずるものである。自分に対して非難するものあるを、直接または間接に聞くことあるも、その難者はいかなる人かと聞けば、怒ったり怨んだりするより、むしろ一種のおかし味を感ずる。