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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

平次スリにやられる

ファンというよりも文学青年といったような人たちがよく来る。雑誌社へ紹介してくれという人もあるけれども、やはり自分の腕を磨くことが先決問題である。ほんとうの苦労を知らない文学青年のものはどうにもしようがない。

「銭形平次」は戦後だけで十本ばかり映画化され、全部で十五、六本にはなるだろう。銭形に扮した俳優ではやはり長谷川一夫がいいと思う。あの人は凝り性でずいぶん工夫をしていて、私は好きだ。

探偵小説や捕物帳もずいぶん読んだが、私が一番面白いと思って読んだのは岡本綺堂さんの『半七捕物帳』である。エドガー・アラン・ポーなども興味深く読んだ。ただ犯罪の追及という点がみな厳し過ぎるように思える。私のものは捕物張としてはのんき過ぎるといわれるかもしれないが……。

平次スリにやられる

原稿は全部万年筆で書いた。ずっとパーカーばかり使っていたが、終戦後のあまりパーカーなどない頃、愛用の二、三本入れておいたのを容器ごと汽車のなかでスられて実に残念な思いをしたことがある。伊東へ行こうと思って熱海で乗り換えた時、入口のあたりで、なにかサッと掠められたような気がした。スリは財布と間違えて万年筆をとったのだろう。