Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
「ヘエ――」
平次と八五郎は、それから半刻(一時間)ばかり、舞台の下の土まで掘って捜しましたが、そこには金の茶釜などを隠した様子もありません。
「来い。ここじゃない、八」
「ヘエ――」
二人は真っ直ぐに増屋へ――。
「お、銭形の親分さん」
あまりの勢いに呑まれて、何が何やらわからぬ主人の佐五兵衛、その後から、猾そうな番頭の米吉も顔を出します。
「金の茶釜に五十両の褒美をかけたってえのは本当ですかい」
平次はいきなり問題の核心に飛込みました。
「え、本当ですとも。千両以上の値打のある金の茶釜ですもの、捜して下さる方がありゃ、五十両でも、百両でも出しますよ」
「百両でも?」
「私も増屋佐五兵衛だ、いかにも百両出しましょう。無疵のままで、あの茶釜が手に入ったら」
「茶釜の目印は? 捜し出した時、これじゃないと言われては困る」
平次はひどく用心深くなります。
「蘆屋型の茶釜。底にタガネで、増屋と打ち込んであります」
「よし、それから」
平次は腕を組みました。
「親分」
心配そうにのぞくガラッ八。
「黙っていろ、――見世物小屋になきゃ、この家にあるに決っているんだ。外から楽に投り込めて、ちょっと人目につかないところというと――どこだ」