Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme

Aozora Bunko

お袋はまだ達者だろう、二三日前にも柳橋で逢ったぞ」

「親分さん、そんな話じゃありません。何を隠しましょう、亭主の敵で」

「ヘエ、お前は亭主持ちだったのか」

「浪花屋の和助さんと、今年の秋は世帯を持つはずで、内々家まで捜していました」

「待ってくれ、それはお前、大変なことじゃないか」

「和助さんは内緒にしてくれと言うんで、誰にも言いませんが、二人の仲は母親も承知しておりました」

お粂は眼ばかり拭いております。

「和助は好い男だったから、方々へ罪を作ったことと思っていたが、女房持ちとは知らなかった」

「そんな事はどうでもようございます。それより和助さんを殺した下手人は私によく判っております。親分さん、人を殺してノメノメと生きていていいものでしょうか」

「まるで俺が叱られているようだ。その下手人というのは一体誰なんだ」

「あの阿魔ですよ」

「何?」

「浪花屋の妾、今ではお内儀のような顔をしている、あのお妻の阿魔に違いありません。私と和助さんの間を割こうとして、一年越し細工をした挙句、うまく行かないので和助さんを殺したのでしょう。あんな綺麗な顔をしているくせに、ありゃ鬼のような女ですよ」