Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百十七 パイの皮
妻君「これも上等にすると際限がありませんが私どもでは先ず一合のお湯を沸立たせて鰹節を沢山入れて煮出しを取ってそれへ味淋を一合に醤油を一合ですからつまり三等分ですね。もし味淋やお醤油が悪くって好い味が出なかったらホンの少しのお砂糖を加えてよく煮て皆んな漉して用います。お蕎麦が良く出来てもお汁が悪いと何にもなりません」お登和嬢「そうでございますとも。田舎へ行って生蕎麦の美味いのを出されてもお汁の悪いので困る事があります。やっぱり西洋料理に掛汁の味がむずかしいようなものでしてね」とかかる長話しに耽りて既に夕暮を過ぎたれども先に出でたる三人はいまだ広海家より帰り来らず。
○西洋料理にては蕎麦粉をケーキ、マッフン、ワッフル等に使う。
第三百十七 パイの皮
三人はいまだ帰らざれども堅く約せし事あれば必ず食事前に帰宅せんとお登和嬢熱心に御馳走の用意をなし「小山の奥さん、ただ今私がパイを拵えますから一つ御覧下さい。パイというお菓子は素人にむずかしいものですが饂飩やお蕎麦を打つ人には直きに覚えられます。やっぱり木鉢と展し板と展し棒を使うので、上等にすると石の展し板が熱を持たないで良いのです。