Japanische Klassiker mit Furigana
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いっきゅうさん
一休さん
五十公野 清一
Lesen Sie 一休さん (いっきゅうさん) von 五十公野 清一 (いずみのせいいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 40.517 Zeichen · 82 Bildschirme
「ただちに めしとるのじゃぞ。」
「はい、わけが ありません。」
一休さんは よしみつ公に かるく あたまを さげると、びょうぶの まえに たって いき、ころもの したから 手ぬぐいを だして きりきりと はちまきをし、いかにも トラを つかまえそうな かっこうをして、
「しょうぐんさま、おなわを おかしください。」
「おお、たれか しうゅけんに なわを かしてやれ。」
けらいは すぐ なわを もって きて、一休さんに わたしました。
どうするのだろう? 一休さんは ほんきで えに かいた トラを なわで しばる つもりでしょうか。
いならぶ 人たちも 手に あせを にぎり、じっと 一休さんの ようすを ながめています。
が、一休さんは へいきで じっと びょうぶの なかのトラを にらんで いましたが、ふと よしみつ公の ほうを むいて、
「よういは できました。すぐ しばりますから、どうぞ たれかに この トラを びょうぶの なかから おいださしてください。」
と、いいました。
「う、う、うむ……なんと、その トラを おいだせと もうすか。」
よしみつ公は おもわず うなりました。