Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

ここまで語って坊さんは一息ついて茶を啜った。戸外には吹雪の音がだんだんはげしくなった。私はその先が聞きたくてこらえ切れず、

「どうして五人のものが死んだのですか」と息をはずませてたずねた。

「樵夫が最初に発見したときは、あたりがあまりに乱雑になって居るので、五人のものが喧嘩口論をして互に殴り合って死んだのかと思ったそうですが、別にあたりに血がこぼれて居る訳でなく、ただ、蓆の上に、嘔吐物が散らばって居たばかりなので、恐らく食あたりをしたのだろうと考えたそうです。果して、後に検屍に来た医師によって、五人の死は、食物の中毒だとわかりました」

「それではその白のくわえて来た馬肉に中毒したのですか」

「そうなのです。然し白のくわえて来たのは馬肉ではなかったのです。馬肉屋の小僧の話によると、彼が五人に追われて一目散に逃げて行く途中で、白がむこうから何かくわえて走って来るのに出逢ったそうです。然し五人のものは、前後の事情から考えて、当然、白のくわえて来たものを馬肉と思ったにちがいありません。ですから彼等はそれを小さく切って煮たのですが、その実彼等のたべたものは、馬肉ではなくて、全く意外なものだったのです」