Japanische Klassiker mit Furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme
「何でしたか」
「皿の上に残って居た肉片を検べた医師は、それを後産即ち胎盤と鑑定したのです」
「胎盤?」と、私は耳を疑った。
「そうですよ」
私はぞっとした。暫らく私は坊さんの顔を見つめたまま口をきくことが出来なかった。
「では、それがそのお蝶さんの身体から出た胎盤だったのですか」と、私は、何だか嘔きそうな気持になってたずねた。
「さあ、それはもとよりわかりません。白は物を言いませんし、お蝶さんは相変らず狂い続けて居りましたから。医師の鑑定によりますと、其胎盤は比較的新らしいが、腐敗しかけて居たので、腐敗毒の為に、五人のものは七転八倒して苦みながら絶命しただろうとのことでした。其時分村にお産はありませんでしたから、多分お蝶さんの胎盤だろうと察せられたのです」
私はこれをきいて深い感動を与えられた。悪人ながら、その五人のものが、極度に苦しんで死んで行った姿を想像して、一種のものすごい思いに襲われた。
坊さんは続けた。
「このことをきいて、村の人たちは狂女と白とが立派に復讐したのだと語りあいました。白が果して復讐を意識して、そのようなことをしたのか、或はお蝶さんが白にくわえさせたか、或は全く偶然の出来事であったか無論わかりませんでしたが、兎に角、五人のものが死んでからお蝶さんは「白や、かたきをとってくれ」