Japanische Klassiker mit Furigana
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しんせい
新生
島崎 藤村
Lesen Sie 新生 (しんせい) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.815 Zeichen · 663 Bildschirme
「しかし俺だって、相応に覚悟して掛ったことだ」
「そりゃ誰方だってもそう言いますサ。よくよく考えた上でなければこんなことは書けないッて。叔父さんは御自分で為すったことを御自分でお書きなさるんですから、それでも好いかも知れませんが、唯妹さんが可哀そうだッて――何処へ私が伺ってもそれを言われます。ほんとにあんなことをお書きになって、節ちゃんをどうして下さいます」
「でも節ちゃんは承知なんだ。節ちゃんの承諾を得た上で、俺はあれを発表した」
「そりゃ、まあそうかも知れませんけれど――もう少しどうにか成らないものですかねえ。あるところの旦那さんなんかも仰るには、これじゃ妹さんが可哀そうだ、何とか成らないものだろうかッて。『夢だった』とでもする訳には行かないものかッて、そこの旦那さんも仰るんですよ」
「そうお前達に心配を掛けて、それは俺も済まないと思う。しかし、誰が迷惑するッて言ったって、一番迷惑するのは俺じゃないか」
「何しろ当人の叔父さんがそれをお書きなさるものを側でどうすることも出来ないようなものですけれど……ああいうことをお出しになって、人は何と思うでしょうねえ。