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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

某は遊女ながらもひと廉の気象があったが、如何せん、商売がら外人に落籍されたので、

仮令身はふるあめりかに触るゝとも心一つは汚さゞらまし

と詠んだと聞く。心と体とを別に考うることはすでに身を売る時より行わるる議論で、良家の子女が泥水に入る時も、たとえ体は畜生同然になるも、心は親のため、主人のため、夫のためあるいは家のためなりと称し犠牲となった。

しかるに、身を売る時の動機はいかに正しくとも、一度身の独立と自由とを失った以上は、心もまた堕落することが多数の事実である。恐らく我が国の娼妓となりし人の動機と理由とを統計上より数えなば、自己の淫奔よりする者は少なく、大多数は一家のために犠牲となったのであろう。身を売る時はじつに憐むべく、また尊敬すべき動機に基づくも、爾後三年ないし五年の後、彼らの心理を統計に現すことを得たなら、その性格の一変し、当初とは雲泥の差あるを発見するであろう。

僕の友人が洋行した時、ハンブルグに行ったことがある。ハンブルグは西洋に例の少ない公娼制度の行わるる所である。ゆえに友人はその道に通なる人の案内でその制度を視に行った。その時この通人は数多の婦人を呼び出し、友人のためにその経歴を紹介したが、かくするあいだについ三、四ヵ月前に来た新しき女があったが、あれはどうしたかと、通人は頻りに新参者を