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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

なぜなればもしまったく落ちきった祖先があったなら、必ず死んだであろう。死んだ経験の子孫に遺伝する理由はないから、落ちるだけの夢は見ても、いつも下に落ちきる前に目がさめるのである。かくのごとき夢は自身にあらざるとも、自身に関係近き者の実際なしたことに基づくものであると思う。

一斎翁の言に曰く、

「およそ人心の裏絶えて無きのこと、夢寐に形れず、昔人謂う、男、子を生むを夢みず、女、妻を娶るを夢みず、この言良に然り」と。

眠る時にもこの潜在識はひそかに働きつつある。ゆえにこの潜在識にして、純粋、潔白、無垢であるならば、眠る間に働く人生もまた無垢なるものとなる。

「夢は逆夢」とか、

「あたらぬものは夢とちょぼいち」

などいう諺は、夢をもって未来を卜する方法に用いんとするより起こる言であって、夢は過去の経験や思想より起こるとすれば、当たる当たらぬの論も無用で、逆夢ということもなくなって、「思うこと寝言」なう諺こそ事実に適うなれ。

杜甫の「夢李白」の詩に「故人入二我夢一、明二我長相憶一」と詠じたのも、後二条院の、

こひしさのねてや忘ると思へどもまたなごりそふ夢のおもかげ