Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
それでは裏の畠の石灯籠の下に父親が、なんか埋めたに違いない。日光山御造営のことで、江島屋取潰しのうわさのあったころだから何千両という金を埋めたかも知れないと」
「それは大変なことだな」
「早速お嬢さんにすすめられてあっしが、くわ始めに掘りましたよ」
「なんか出たのか」
「石灯籠の下から出たのが、小判が一枚、お嬢さんに差上げると、これは八五郎親分の智恵と働きで掘ったものだから、骨折り賃に収めてくれと、どうしても受取らない」
「なるほどそれで両国から明神下までハシゴ酒をやったのか、あきれた野郎だ」
「ところが、それからが大変で」
「何が大変だ」
「お嬢さんが、裏の畠を勝手に掘っても構わないと言いだしたからたまらない。本所中の野次馬が、二、三十人も押しかけ、くわまで持出して、江島屋の寮の裏を掘り始めましたよ。世の中には、欲の深いやつは多いもので」
「お前だって浅い方じゃないぜ。その一両は江島屋へ返して来い」
「二分きゃ残っていませんよ」
「使った二分は俺が出してやる。――ところでお前は、その謎を書いた紙片を持って来たのか」
「これですよ、いい手でしょう」
平次は八五郎が懐から出した、もみくちゃの紙片のしわを伸ばしました。