Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 231 525 caractères · 463 écrans
二
槍の石突きを向けて、その男が、天井を突いて歩いた。板の浮いた隙間から、そこに隠しておいた雑多な武具や品物が落ちてきた。
「この通りだ」
典馬は、ぬっと立った。
「野武士仲間の掟だ、この後家をひきずり出して、みせしめ(私刑)にかけろ」
二
女一人だ、無造作にそう考えて、野武士たちは、そこへ踏み込んで行った、しかし、棒でも呑んだように、部屋の口に、突っ立ってしまった、お甲へ手を出すことを怖れるように。
「何をしている、早く、引きずり出して来いっ」
辻風典馬が、土間のほうで焦心っている、それでも、乾児の野武士たちと、部屋の中とは、じっと、睨み合いのかたちで、いつまでも埒があきそうもない。
典馬は舌打ちをして、自身でそこを覗いてみた。すぐお甲のそばへ近づこうとしたが、彼にも、そこの閾は越えられなかった。
炉部屋からは見えなかったが、お甲のほかに、二人の逞しい若者がそこにいたのだ。武蔵は黒樫の木剣を低く持って、一歩でも入って来たらその者の脛をヘシ折ろうと構えていたし、又八は、壁の陰に立って、刀を振りかぶり、彼らの首が入口から三寸と出たら、ばさりと斬ッて落そうと、撓めきッている。