Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 231 525 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

三

「おそらく、宝蔵院を訪れた者で、あそこの七足と呼ぶ高弟を一撃で仆したなどという記録は、今までにないことでござろう。殊に、あの傲岸な阿巌が、うんと呻ったきり、血涎れを出して参ってしまうなどは、近ごろ愉快きわまることだ」

「吾々のうちでも、えらい評にのぼっておる。一体、宮本武蔵とは何者であろうなど、当地の牢人仲間では、寄るとさわると、貴公のうわさであるし、同時に、宝蔵院もすっかり看板へ味噌をつけてしまったというておる」

「まず、尊公のごときは、天下無双といってもさしつかえあるまい」

「年ばえもまだお若いしな」

「伸びる将来性は、多分に持っておられるし」

「失礼ながら、それほどな実力を持ちながら、牢人しておらるるなどとは、勿体ない」

茶が来れば茶をガブ飲みにし、菓子がくれば菓子の屑を膝にこぼしてボリボリむさぼる。

そして、賞められている当人の武蔵が顔のやり場に困るほど、口を極めて称揚するのである。

おかしくも、擽ぐッたくもないような顔をして、武蔵は相手が黙るまで喋舌らせておいたが、果てしがないので、

「して各※(二の字点、1-2-22)は?」

姓名を訊ねると初めて、