Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 231 525 caractères · 463 écrans
と、いつも暢気なのが、中を取って打ち消すと、
「何でもよいということがあるか。われわれは、この日名倉の木戸に何のために立っているのか。但馬、因州、作州、播磨四ヵ国にわたる往来と国境とを、こうして、厳として守っているのは、ただ禄を頂戴して、陽なたぼッこをしていよというためではあるまいが」
「わかったよわかったよ」
「もしあれが、兎でも石でもなく、人間だったらどうする?」
「失言失言。もういいじゃないか」
宥めて、やっと納まったと思うとまた、
「そうだ、人間かも知れないぞ」
「まさか」
「何ともわからない、試しに、遠矢で射てみろ」
早速、番所から弓を持ち出して来たのが、弓自慢とみえ、片肌外して、矢をつがえ、キリキリとしぼった。
問題の目標は、ちょうど、番所のある地点から深い谷間を隔てている向うがわのなだらかな傾斜と、澄みきった空との境にポツンと黒く見えるのである。
ヒュッ――
矢は、鵯のように、谷をまっすぐに渡って行った。
「低い」
と、後ろでいう。
二の矢が、すぐ唸った。
「だめ、だめ」
引っ奪くって、こんどは他の者が覘う。それは、谷の途中で沈んでしまった。
「何を騒いでいるかっ」