Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 231 525 caractères · 463 écrans
「じゃあ、今どこ?」
「知らない」
「ほかの人に訊いてくれやい」
「おっ母さんだって知らないもの。――家出したんだから」
「困ったなあ」
「誰の使いで来たの」
「お師匠様の」
「お師匠様って?」
「宮本武蔵」
「手紙か何か持って来たの」
「ううん」
城太郎は、首を横に振って、行き迷れたような眼を足もとの水の渦におとした。
「――来た所も分らないし、手紙も持たないなんて、ずいぶん妙な使いね」
「言伝てがあるんだ」
「どういう言伝て。もしかして――もう帰って来ないかも知れないけど、帰って来たら、又八さんへ、私からいっといて上げてもいいが」
「そうしようか」
「私に相談したって困る、自分で決めなければ」
「じゃあ、そうするよ。……あのね、又八って人に、ぜひとも、会いたいんだって」
「誰が」
「宮本さんがさ。――だから、来年一月の一日から七日までの間、毎朝、五条大橋の上で待っているから、その七日のうちに、一朝そこへ来てもらいたいというのさ」
「ホホホ、ホホホホ……。まあ! 気の長い言伝てだこと。おまえのお師匠さんていう人も、おまえに負けない変り者なんだね。……アアお腹が痛くなっちゃった!」
二