Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 231 525 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

すると、馬子がまた、

「旦那、この節あ、剣術流行りで猫も杓子も、武者修行だ。この街道を歩く武者修行だけでも一日に五人や十人はきっと見かけますぜ」

「ほう、左様かなあ」

「これも、牢人が殖えたせいじゃございませんか」

「それもあろうな」

「剣術がうめえッてえと、方々の大名から、五百石、千石で、引っ張りだこになるってんで、みんな始めるらしいんだね」

「ふん、出世の早道か」

「そこにいるおチビまでが木剣など差して、撲り合いさえ覚えれば、人間になれると思っているんだから空怖しい。こんなのが沢山できたら、行く末なんで飯を喰うつもりか思いやられますぜ」

城太郎は、怒った。

「馬子っ、なんだと、もう一ぺんいってみろ」

「あれだ――蚤が楊子を差したような恰好をしやがって、口だけは一人前の武者修行のつもりでいやがる」

「ははは、城太郎、怒るな怒るな。また、頸にかけている大事な物を落すぞ」

「もう、大丈夫だい」

「おお、木津川の渡舟へ来たからおまえとはお別れだ。――もう陽も暮れかかるゆえ、道くさをせず、急いで行けよ」

「お通様は」

「わたしは、庄田様のお供をして小柳生のお城へ行くことになりました。