Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 143 455 caractères · 290 écrans

Aozora Bunko

人一人殺した後だから無理もないが、その始末をしなかったのは落度さ。これを見るがいい、お勝手の土竈の中に、半分が燃え残っていたぞ。読んでやろうか――お糸、丹次、――お柳、又六――」

平次の手には燃え残った紙片が二つ、ヒラヒラとお留の眼の前に動きます。

「あれ、止しておくれ、そんなもの」

お留は汚らわしいものを見るように、顔を反けました。

「まだある。お柳を殺した匕首を、有馬屋から持出せるのはお雛様の御馳走に呼ばれたお前とお柳の外にはない。殺されたのがお柳だから、匕首を持出して殺したのはお前さ」

「…………」

お留はもう物も言いませんでした。

「俺は今それを思い出したから、有馬屋へ飛んで行って、出入りの者と、納戸の間取りを見て来たよ、――お留、言い訳はあるまい、神妙にお縄を頂戴せい」

平次は一歩近づきました。懐中をまさぐると、銀磨きの十手が、その右手にキラリと光ります。

敷居に坐って、深々とうな垂れたお留の姿は、見るもあわれな萎れようでした。勝気で美しいお留の、こんなに打ちひしがれた姿を、ガラッ八は想像もしたことはありません。

「親分」

ツイ娘を庇ってやりたいガラッ八。