Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
在留日本人の厚意
という。
「そうですか、宜しい、そんならあなたも私に与えるということを忘れて下さい」といったところがかの紳士は大いに笑って「いやこりゃ一本参りました。禅宗の僧侶には閉口でございます」という。いわゆる彼忘、我忘の喜捨金でありますからその高は言いませぬ。私はその金でまた参考書を買いました。ところが銭さえあると無くしてしまうことが好きな男だといって大宮君に叱られた。で、ボンベイに行こうと思いましたが少しも金がない。しかしチベット語と英語の字引だけはぜひ買いたいと思ってまた五十ルピー借入れ、荷物はボンベイの間島さんの方へ賃銭先払いで送り、そして私がボンベイに着いたのは四月上旬であります。
在留日本人の厚意 ところが三井物産の間島さんは私の慰労かたがたチベットの話を聞きたいということで、私は正金銀行支店長の松倉吉士という方の宅へ招かれて、在留日本人の紳士紳商の方々のために一夕チベット談を致し、それから一回アジア学会会員の招きに応じ英語の通弁人を介して演説を致しました。で間島さんは特に発起されて私のために幾分の寄贈金を集めてくれた。其金が四百五十三ルピーばかりありました。