Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
第七十七回 密事露顕の危機
再度の奇遇
あるいは兄弟ではないか知らんという感じを起したけれども、どう見てもツァ・ルンバである。ところが私の顔と風俗が全く変って居るので〔先方には〕ちっとも分らなかったようです。けれども余程不審な顔をして眺めて居った。もっとも私がダージリンに居た時分には多くは日本服を着け、稀にチベット服を着けても余り人中に出たことがない。チベットに行ってからは純粋のチベット服を着けて居るからその様子も変って居るでしょう。またダージリンでは髯がなかったが、その時分は髯が長く生えて居ったからちょっと分らんのも無理はない。
その主人の言うには「その石鹸はなかなか値段が高いからよしたらよかろう。こっちの方に安くてよいのがございますから。」私はその安くってよい方は気に喰わないので高くてよいのが欲しいと言うと、向うでも笑って何程何程と言う。それを二個ばかり買って帰って参りまして何心なく現任大臣に見せますと、此品は香いもよし、非常に立派だから私にこれを分けてくれまいか。いやそれじゃあさっそくお上げ申しますと言って二個とも上げてしまった。
第七十七回 密事露顕の危機
再度の奇遇 そこでまた二、三日たってそのパルコルに出かけ、あの石鹸を二つ三つ買って置かないと、売切れてはラサ府で買うことが出来ないと思うてその店に行ったところが、その主人は石鹸を売るという