Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
テンバの誘惑
テンバの誘惑 けれどもテンバはその荷物を見ていよいよ疑いが劇しくなったようです。「かの荷物は天和堂で荷造りをして居る時は薬舗へ預けて置くような風であったが今日運んで行くところを見ると訝しい」と思うたものと見えて、それからというものはテンバは物も言わず考え考え従て来たですが、だんだん路を歩いて来ますと少し話し掛けた。
「これからもうパーリーという関所までは大方五、六日の路程しかないですが、真直にパーリーへ行くよりは私はどうも外の道を通ってお出でになる方が得策だろうと思う。なぜなればパーリーへ掛ると第一あの関所の取調べが非常に巌しい。その上に保証人がなければ決して旅行券をくれない。なぜにその保証人が要るかというとつまりインドの方へ行っても決してインドに永住しない、必ずこっちへ帰って来るというところの証拠立てをする者がなくてはならんですからです。
その保証人は外の土地の人間ではいけない、あの村の人間に限って居るのです。そこでパーリーで保証人を頼もうとすると非常に金を貪られるのみならず旅行券を得るにも多分の賄賂を使わなければならぬ。どうも金は沢山掛るしその上に大いなる困難が生じて、事によると関所を通り抜けることが出来ないような事があるかも知れない。